忌怪島(きかいじま)【映画感想】

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あらすじ:
南の島にある研究施設「シンセカイ」は、バーチャル・リアリティ(VR)の開発を行っていたが、彼らのシステムに突如として“赤い女”と呼ばれるバグが現れ、不可解な連続死が発生するという事件が起きます。
現実と仮想世界が交じり合い、不可解な事象が島を覆います。 この状況下、チームは島から脱出するため謎を解き明かそうと試みますが、その道のりは容易ではありません。

解説:
清水崇監督は「犬鳴村」から始まる「恐怖の村シリーズ」の手掛け、今回は閉ざされた島を舞台に、現実世界と仮想世界の二つの空間で起こる恐怖を描いたホラー作品です。
なにわ男子の西畑大吾が主演し、彼を山本美月や當真あみ、生駒里奈、平岡祐太、水石亜飛夢、川添野愛などのキャストが支えます。

南の島に設けられたシンセカイ研究施設は、VR技術を利用して現実世界と仮想世界を結びつける研究を行っています。
しかしながら、島の住人たちに伝わる「ヤマジョの呪い」の封印が解かれ、不可解な死が続出。
そこでシンセカイのチームは、島に現れた赤い女というバグの正体を探り、謎の連続死の真相に迫ります。

感想:
『忌怪島』は、南の島にあるシンセカイ研究施設を中心に展開される物語です。
この施設が構築した仮想世界が、島に伝わる封印された「ヤマジョの呪い」の解放に繋がってしまいます。
特に印象的なのは、シンセカイの研究者たちが装着するゴーグルで、その形状が不気味で興味を引かれます。
なぜこのような形状のゴーグルを使用するのか、市販のものではなく特別なものを使用する理由が疑問にも思えますが、物語に深みを与える要素として捉えられます。

物語の中で登場するシャーマンの存在は非常に恐ろしく、彼らが仮想世界と現実世界をつなぐ役割を果たしているようです。
しかし、その詳細な説明がないため、不可解な点も多々あります。
しかしこれが物語の中で謎めいた雰囲気を演出する要素になっているようです。
例えば、ゴーグルを装着すると霊が忍び寄るという描写や、ゴーグルの下から流れ落ちる血液など、物語全体が幻想的で不気味な雰囲気に包まれています。

また、映画は「恐怖の村シリーズ」よりも土着的な雰囲気を持ち、閉ざされた島やシャーマンの老女、村八分のおじいさん、そして彼らによる呪いなどが登場します。
これらの要素が物語に深い謎めいた雰囲気を与え、視聴者の興味を引きつけます。

メイクや造形がお化け屋敷を連想させるような雰囲気を持っており、一部のシーンでは身体にできるイボなどが登場します。
これらの要素が、視覚的な恐怖を醸し出し、物語の雰囲気をよりリアルで不気味なものとして表現しています。

『忌怪島』は恐怖映画としてはあまり怖さを感じさせず、グロテスクなシーンも控えめな印象です。
むしろ、怪奇小説や漫画を読んでいるような緊迫感と不安定な展開が特徴です。
そして物語の終わりに設けられた鳥居を破壊する方法など、予期せぬ展開が視聴者を驚かせるポイントとなります。

『忌怪島』は、独自の要素を取り入れたホラー作品であり、視聴者を様々な謎に引き込む魅力があります。
物語の結末には、続編の可能性を匂わせるような要素も含まれており、続編の制作が期待される作品です。


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