ウルハンター赤ずきん[Красная Шапочка/Red Riding Hood]

映画&アニメ

映画「ウルハンター赤ずきん」は、ロシア製作の2022年の作品で、原題は「Красная Шапочка/Red Riding Hood」です。
この作品は、グリム童話「赤ずきん」をベースに大胆な解釈が加えられた映画であり、物語の舞台は人間とオオカミ族の長きにわたる抗争が続く世界です。
物語は、オオカミ族と人間が平和を保つ誓いを破る新たな後継者争いから始まります。

オオカミ族は伝説の斧の使い手ウルフハンターを闇に葬り去り、彼の娘である赤ずきんが成長し、13歳の誕生日を迎えるところから物語が進展していきます。
彼女はオオカミ族に反発しつつも、あるオオカミ族の青年モリスと親しくなります。
やがてモリスがオオカミ族の次期後継者であることが明らかになり、モリスが赤ずきんと仲が良いことをオオカミ族の長が知ることになり、赤ずきんはオオカミ族に狙われることになります。

この作品は、衣装やセットにおいても豪華な制作が施されており、CGも怖さを抑えて描かれています。
時空を超えて未来にタイムスリップするという斬新な設定が興味深い一方で、その過程が丁寧に描かれている点も評価されます。

ただし、一部の展開が急展開しすぎていると感じる箇所もあります。
特に、斧の力で未来に飛ばされる設定が急展開であり、過去のオオカミ族が未来で変身できないことを知っている理由が不明瞭です。
また、タクシーの運転手であるアレックスのキャラクターがあまりにも良すぎるため、他のオオカミ族の追手や未来で助けにきたモリスの影が薄く感じてしまいました。

物語の本筋は、未来での展開であり、オオカミ族が変身できない状況下での赤ずきんの奮闘が描かれます。
設定は面白いものの、説明が不十分であると感じる部分もあり、より世界観を理解するための情報の補足が欲しい所ですね。

最後の急展開とオチには驚きがあり、観客を引き込む要素が十分に盛り込まれています。
この作品は、グリム童話の古典を新しい視点で描いた魅力的な映画であり、ロシアの映画作品としても一石を投じるものとなっています。
未来と過去、人間とオオカミ族という異なる要素が交錯する興味深い作品として、楽しめると思います。

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