電話のおばあちゃん

中学の頃のお話
学校が創立記念日でお休みだった日
友達のHが珍しく遊びに誘いに来ました。
Hの家は裏に墓地があり、Hの部屋は窓を開けると、墓地が広がる私は住みたく無い部屋でした。
H「お前、怖い話とかメッチャ好きやんか、昨日寝てる時に窓ガラスが、トントンってたたかれたような気がして起きたんやけど、何もなかってん」
私「無かったんなら、別にどうでもいいやん」
H「いや、お前ならなんか感じるかもしれへんから、家に来えへん?」
私「う~~ん、ばあちゃんに体質的にあんまり近づかんように言われてるんやけど・・・」
H「なんかあったら、責任もつから」
私「わかった、行くわ~~」

Hの家に到着
H「何か感じるか?」
私「何も感じない」
H「そうか、窓開けてみるな」
返事も聞かずに窓を開ける
H「どや?」
私「お墓やね~~別に昼やと怖いとも思わへんな、夜は来たくないけど、お前怖くないの?」
H「まあ、ずっと住んでるし、夏に虫が多いくらいで慣れてるわ、カブトやクワガタも来るでwww」
だいたいこんなどうでもいい会話を30分くらい続けていた
ネタも無くなって来たので、HがWを呼ぼうと言い出した。
それで、池に釣りでも行かへんと言い出した。
その時ガタガタガタと押し入れのドアが揺れた
思わず、二人して「ビクッ!!」となった。
そして、2人して「お前ビクッってなったやろ、お前もやんけ」と言い合って笑った。
それから、押し入れを開けてみたが、何も無かった。
もちろん、開けたのはHで私は中は見なかった、怖かったので・・・

さて、1Fに降りて、Wの家に電話した。
電話は私がかけました。
私「もしもし、Wさんのお宅ですか?Wさんいますか?」
おばあちゃん「S(Wの下の名前)は学校に行ってますよ」
私「あっクラブかな?わかりました。ありがとう」
そして電話を切りました。

そして、次の日Wのクラブは休みだったことがわかった。
H「W昨日間違えて、学校来たやろ」
W「いや、来てないよ」
H「でも昨日電話した時、おばあちゃんがWは学校行ったと言ってたで」
W「うちのばあちゃん2年前に亡くなったから、それに昨日は親戚が来たから一緒に墓参り行ってた」
H「えっ?」
このやり取りは、私はクラスが違ったので、放課後に聞きました。
電話の際は確かにWの下の名前で呼んでいた。
間違い電話をしたとすれば、凄い偶然ですね。
当時は携帯は無く、黒電話で電話したので、間違い電話も可能性はあります。
あの電話のおばあちゃんはだれだったのでしょうか?
または、Hの家から電話したからなのでしょうか?

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